中国旅行記


 2002年12/23〜12/26日の間、仕事で中国に行っておりました。

 


12/23

 サイパンのときと同じく 8:30に成田着。遠すぎ。海外に行くのはこれだけでしんどいです。

 機内で映画を見られるのですが、このシステムが上手く動作しない。いろいろやっていたら画面にシステムエラーが出ました。

 マウスカーソルがWindowsっぽいです。添乗員に苦情を言ったら、別の席に移してくれました。しかしこのおかげで映画最後まで見られず。おかげでマイノリティリポートは印象悪いです。

 北京空港上空の天候が思わしくなく、30分程度遅れて着陸。雪が積もっております。北京でこんなに雪が降るのはもう何十年ぶりかだそう。1週間振り続けたそうです。気温は氷点下12℃。

北京空港 荷物受取所。

 東京育ちで北海道などにも縁が無く、氷点下12℃というのはいままで体験したことのない寒さでした。寒さというか、痛さか。風も強いので降った粉雪が舞い、吹雪のようです。

 タクシーに乗ってひとまず現地のコンサルタントにご挨拶。初日は方針決めと簡単な調査とか。

 期待していた中国料理の第一弾はこれです。

 火鍋。北京では今四川料理が流行しているとか。寒い日は火鍋に限る。とか。

 見ての通り、鍋が2つに仕切られていて、片方は激辛スープ、片方には鳥のスープ(こっちも辛いですが) が入っています。店に入るとまずこれが問答無用で出され、あとはさまざまな食材を好みで注文し鍋に投入、2種類のたれで食べるという寸法です。

 このたれがまた、妙に粘度のあるどろっとしたものと、ニンニクのみじん切りが大量に入った胡麻油の2種類しかありません。両方とも味は強烈。でも一番美味しかったのは辛いスープ+にんにく油の組み合わせでした。

 気付いたのが、店の人がみな若いことでした。どう見ても中高生くらいにしか見えない。同行した人に聞いてみたところ、四川地方の人というのはみな若く見えるんだとか。「学生が働いてるわけないでしょう、みな20歳は越えてますよ」 びっくり。

 領収書にはクジが付いていました。
 支払金額を低く記録して収入をごまかすという節税方法に対する対策らしいです。クジが付いてると皆領収書を貰いたがる→収入ごまかし不能→税収アップ。これはどの業種でもこれから義務になるんだとか。すごいこと考えるもんだ。

 

 ホテルは普通でした。ホテルなどでは採用の際に英語の試験があるそうで一安心です。しかしエレベータに貼ってあったポスターには……。


マッサーヅサービスごす。

 

 


12/24

 クリスマスイブです。中国にはクリスマスを祝う習慣はないとのことですが、さすがにホテルにはツリーがありました。一般の飲食店やお店ではみかけません。

ホテルロビー。両替もできて便利です。

 一般的に中国人は愛想がないと言いますが、そんなことはありませんでした。むしろ良い。何が違うのかというと、サービスをしなくていい場合は一切しないことです。役所や空港は、しない。まあこれは日本でも同じですが。
  客商売は一般に愛想がいいです。しかしそれも最近の話で、一昔前はお釣りを投げつけられることもあったとか。客はそれを拾って帰ったそうです。

 この日は現地の業者と打ち合わせし、その後中国社会科学院という所に移動。上の写真は北京駅です。天安門広場が近いのですが、残念ながら見る機会はありませんでした。

 社会科学院では技術者の人と会議。中国語はまるで分かりません。街中でも英語はほとんど通じないので、一人だととても不安です。

 治安は良いです。ニューヨークのように夜女性は一人で出歩けないということもない。その原因のひとつに刑罰の厳しさがあります。なにかするとあっさり死刑。外国人から強盗をしたら死刑。海賊版のDVDを製造・販売すると死刑。なんと世界の死刑の80%とは中国で行われているとか。人口の多さもあるのでしょうが。
 おかげで犯罪といえば、本当に食べるのに困るか、非常に強い恨みか、の2種類になるそうです。分かりやすい。日本のように一攫千金を狙うケースや、心の病によるものなどは殆ど無いとか。

 自転車が多いというイメージがありますがそれもない。マイカーは増えているそうです。下は北京市外の道路。

 

 先日は四川料理だったので、今日は広東料理を……と思って案内して頂いた店が満員。これは珍しいのだそう。クリスマスイブ効果か?

 代わりに行ったのがまたもや四川料理。今度はどんなのが出るのかと思っていたら……。


じゃーん。

 水煮鍋という名前からは想像できないすごいのが来ました。洗面器くらいの器に煮立った油を満たして、淡水魚一匹、そして油面が見えないほどの唐辛子を投入。

 食べるときにはこの唐辛子は取り除かれますが、今思い出しても凄い辛さです。ここで気付いたのですが、先日の火鍋といい、四川料理の辛さは唐辛子+山椒にあるようです。息を吸い込むだけで山椒の匂いでむせそうになる。

 しかしながら非常に美味。いい具合に香りがつき、油で一気に熱を通された魚が柔らかく絶品です。

 辛さに閉口しはじめたころ、締めの一品登場。

じゃーん……。

 坦坦麺です。最後まで辛いのでありましょうか。これは日本でのお茶漬け感覚。麺類やご飯類で食事を済ますのは貧乏くさいという意識があるようで、炒飯などは最後のシメとして出てくることが多いとか。量も多くないです。お茶碗一杯。

 


12/25

 この日はシステム稼動試験・中国人求職者の面接など。

 

 これは餃子です。餃子屋には餃子しかありません。羊肉・豚肉・牛肉の中から1つ、各種野菜から1つ、焼くのか茹でるのか選んで、50グラム単位で注文します。しかもこの50グラムというのは具を含めない皮の重さ。スパゲティ何グラム、とかそういう感覚でしょうか。まさに主食。

 羊肉・人参の水餃子、牛肉とよくわからない野菜の焼き餃子、豚肉とよくわからない野菜の水餃子でした。とても美味しかった。

 通称「北京の秋葉原」、中閑村というところに行く。巨大な店舗から小さな店まで多種多様。非常に広いです。秋葉より広いんじゃなかろうか。

 その中でもひときわ目立ったビル「海尤電子城」。城ですか。
 日本と違うのは、基本的に専門店街というところ。ビル側が小さいスペースを貸し出し、そこにパーツ専門店・通信機器専門店・UPS専門店などが軒を連ねます。

 値段は日本とさほど変わらず。経済格差を考えると高いと言えましょう。月収5万円だと良いほう、だそうです。ちなみに先日の四川料理は2人で1000円くらい。

 ここにきて改めて、中国の経済成長はすごい勢いであるなあと再確認しました。あちらこちらで高層ビルを沢山建ててます。特にこの中閑村は顕著で、見回しただけでクレーンが8本は見えました。

 

 そして今日は念願の辛くない料理です。

 わー。カラクナーイ!
 でも妙に物足りなさを感じたのはなぜだ。唐辛子とか入れへんの?

 


12/26

 4日目。この日はホテルから仕事場まで歩いてみました。

 面白い看板を多数発見。

 

北京人は世界のトモダチ。

 

美女加工場。

 

良子さん。

 あと「中国石化」とかいうのも見かけましたが写真は撮ってません。石油化学の略でしょうか。

2002年十大国外人物。ブッシュは「布什」 プーチンは「普京」。小泉純一郎はそのままでしたが、

微妙にヒネた顔してます。

 

 先日できなかったテストを完了し空港へ。北京空港は市内から車で20分くらいです。ちなみに北京のタクシーは運転席がガードされてました。隙間からお金のやりとりをします。

 空港では奥さんへのお土産にチャイナドレスを購入。あと他にもいろいろ見ようと思ったんですが、時間がなくてあきらめました。

 

 出発がまた30分ほど遅れます。ようやく入れたと思ったら電源関係のトラブルとかでまた30分ほど遅れます。今度こそマイノリティリポートを最後まで見ようと思ったらまたシステムの調子がよくないとかで見られない。結局復旧せず、そのまま日本につきました。大丈夫かANA。