2000 

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 昨日は友人二人と小新年会であった。本当は大々的に「Delight新年会」といきたかったのだが、人が集まらなかったのである。場所は、先月「すっぽんツアー」をおこなった某店。すっぽんの時にメールアドレスを書かされたのだが、意外とこまめに案内メールを送ってくるのだ。その中の一通にあった

>この寒さしばらく続くらしいですが、寒くなるほど熱々の鍋が恋しくなってくる
>
>のでは
>
>こんな日にぴったりのあんこう鍋をご用意しました。

 という一文に目を付けたしるさんが、
「あんこうや、あああんこうや、あんきもは?」
という斬新な俳句を披露したため、今回の企画と相成ったわけである。なんで「のでは」だけ行間付きの改行がなされているのかは謎である。

 余談だが、すっぽんで鮮やかな主張を披露したAqua氏も誘ったところ、
「用事があるので行けません」
とのこと。ちっ。

 結局、私の他にはAwedさんとしるさんだけである。なんかこの二人は妙に飲み食いが好きな気がするのは気のせいですか。

 さて、今回はあんこう鍋を隠れ蓑に、私の中に密やかな作戦があった。
 某店のサイトにさりげなく置かれている二人の女性の写真と、「ホールスタッフのゆきえとしのぶも皆様のご来店お待ちしております」という文章。何を隠そう、私はこれが気になって仕方がないのである。どっちがゆきえだ? どっちがしのぶだぁぁぁ? と、夜も眠れない有様なのだ。そこで、今日こそ真実を解明しようという魂胆である。

 作戦はこうだ。

私 「こんばんはー。予約入れた藤村ですけどぉ」
女性「いらっしゃいませ。いつも御贔屓ありがとうございます」
私 「いやー。マメにメール下さるから気になっちゃって。そういえばホームページもよく見てるんですよ」
女性「それはありがとうございます」
私 「あ、貴方の写真も載ってますよね」
女性「あら、恥ずかしいですわ」
私 「いやぁ。写真より実物の方がずっとキレイだなぁ。えーっと……?」
女性「あ、ホールスタッフの○○○です」

 完璧である。
 意気も揚揚と某店を目指す私と愉快な仲間たち。
「あんこうだー」
 しるさんはあんこうしか頭にないようである。これだから貧乏人は。
「あんこうだー。予約はDelightですか?」
 違いますよ。そんなわけないにょ。っていうかDelight消滅の危機では。
「あんこうだー」
 楽しそうに先頭に立つしるさん。がんがん進んで店内に入って行く。
「すいませーん。予約してた藤村ですけどー」
 ちょっと待て!それは私の名前だっ。それじゃまるでしるさんが藤村さんみたいですよっていうか私の作戦は? あー。ちょっと、うあああ。

 作戦失敗である。すっかりしるさんが藤村さん状態。

 食事が始まり、楽しそうに私の知らないゲームの話題で盛りあがる面々。私はといえば、何とか別の方法で真実を知ることが出来ないか、それだけが気がかりで料理の味もろくにわからない時間が過ぎていく。
 そんな時!

 ガチャン

 何のはずみか、しるさんがビールグラスを倒してしまったのである。割れるグラス。流れ出るビール。
「あっ、すいません」
 謝るしるさん。

結論:しるさんは藤村さんで、ビールグラスを割ったのも藤村さん

 最悪だ。

 


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 あけましておめでとうございます。

 新年早々いろいろなことがありました。一番大きな事件が、身内の不幸です。葬式に出席するのはずいぶんと久しぶりですが、風邪が酷い状態でお通夜とか いろんな意味で辛かったです。まだ具合わるめ。

 お坊様を呼んだのですが、やはりあまり好きになれませんで。独特の口上は興味深くはありますが勝手に仏にされても困ります。俗名とか言うのもヤな感じです。俗とか言うな。めー。まあ遺族が満足なら何でもいいんですが。

 というわけで私の葬式ですが、まず遺影はこれ。「大往生」もしくは「ご臨終」とかにしておいてください。しかるのちにお坊様はしっかり呼んで下さい。遺影みて怒って帰っちゃったりしたら勝ちです。お経読んでる最中に油性マジックで頭に「仏」とかも可。

 遺体ですが、ぜひ大火力で燃やし尽くしていただきたい。可能なのかどうかは知りませんが、どうなんでしょう。できそうな気も。どうしても骨が残るようなら好きにしてください。

 いよいよ先行きが不安になるなか、今年もよろしくお願い致します。にょ。